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震災を振り返りながら講演する古市さん |
還暦プロゴルファーとして知られる兵庫出身の古市忠夫さん(69)が30日、 海南市下津町丸田の下津防災コミュニティセンターで講演し、 阪神淡路大震災で被災した経験を通して、 災害に強いまちづくりや感謝の心の大切さを語った。 この日スタートした 「市民大学教養講座」 の一環で、 市民20人が参加した。
古市さんは54歳で震災に遭い、 家財一切を失ったが、 消防訓練などさまざまなボランティア活動で地域に貢献しながら趣味だったゴルフのプロテストに挑戦、 還暦直前に受けた2回目のテストで見事合格した。 その軌跡は多くのマスコミに取り上げられ、 書籍化や映画化もされた。
古市さんは、 震災当時の地獄のような光景を振り返りながら、 「物や金や名声より、 思いやりや感謝の心の方がよっぽど大事だと思い知らされた」 と話した。 そして感謝の気持ちの表れとして、 何よりもまずあいさつすることの大切さを強調し、 感謝する人の下には人が集まり、 それによって奇跡が起こると話した。
防災については、 とっさに的確な指示を出せる人をリーダーに選ぶことが重要だと話した。 そのためにも 「地域で月1回遊ぶことが大切」 とし、 隣近所で日ごろから親ぼくを深めることの大切さを語った。
同講座は今年度はあと3回開かれ、 各回無料で自由に受講できる。
次回からは日方の市民会館で開催。 日程は次の通り。
2月6日= 「元気な心で元気な毎日 ~心のリフレッシュ術~」 (こころ元気配達人・鎌田敏さん)▽20日= 「ふれあいを深めるマナーアップ講座 ~ご近所づきあいから冠婚葬祭まで~」 (日本現代作法会総師範/フリーアナウンサー・羽山京子さん) ▽3月7日= 「みんなで取り組もう 元気なまちづくり」 (和歌山大学経済学部・足立基浩准教授)
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