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環境を考えたイラストと生徒たち |
環境を大切にする気持ちや、 し尿清掃業務をする人たちへの感謝をイラストに込めて。 和歌山市立和歌山高校デザイン表現科1年生8人の描いた絵が、 和歌山市湊の青岸清掃センター青岸工場へ寄贈され、 17日、 大橋建一市長から生徒たちへ感謝状が贈られた。 大橋市長は 「見てもらうことで、 地球にとって大事な環境を高めることに役立つ。 働いている人たちの励みにもなるのでは」。 イラストのパネルは、 同工場玄関前の外壁に飾られる。
同工場は平成21年10月ごろ、 玄関の外壁部分のペンキを塗り直した際、 住民に処理業務へ理解を深めてもらい、 環境美化につながればと、 同校に壁画の依頼を考案。 同校の校名が変わり、 昨年に設置された同科の1年生37人が10月末に工場を訪れ、 し尿処理やし尿を肥料に再生する現場を見学。 毎日、 23業者約150人が同工場へし尿を運び、 1日に約450リットルを処理していることなどを学んだ。 同工場の職員から、 「ゴミの減量や再利用、 リサイクルなど清掃業務をしている人たちへ感謝をアピールして」 というコンセプトを聞き、 生徒たちはそれぞれに印象深かったシーンを表現することに。 きれいな川にコイが泳いでいたり、 バキュームカーの活動が街中に溶けこんでいる様子を、 約3カ月かけて、 ポスターカラーや水彩絵の具などを使い、 A3サイズのイラストに仕上げた。
同校の職員が37作品から20作品を抜粋し、 さらにし尿処理業者の代表者などが8作品を選んだ。
1×2メートルのフィルムに拡大印刷された作品は、 日に焼けないようUV加工され、 清掃業務の人たちを視覚から元気づける。 肥料の大切さを訴えようと、 畑を描いた井口万由香さん (15) は 「肥料を使って野菜などを収穫できた喜びを表現したかった。 工場に来た人が、 絵を見てホッと気持ちを和ませてくれれば」 と話していた。
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