2010年02月18日

02.政治・経済

青岸の清掃工場に感謝、市高生がイラスト寄贈

和歌山市立和歌山高校デザイン表現科

環境を考えたイラストと生徒たち

環境を大切にする気持ちや、 し尿清掃業務をする人たちへの感謝をイラストに込めて。 和歌山市立和歌山高校デザイン表現科1年生8人の描いた絵が、 和歌山市湊の青岸清掃センター青岸工場へ寄贈され、 17日、 大橋建一市長から生徒たちへ感謝状が贈られた。 大橋市長は 「見てもらうことで、 地球にとって大事な環境を高めることに役立つ。 働いている人たちの励みにもなるのでは」。 イラストのパネルは、 同工場玄関前の外壁に飾られる。

同工場は平成21年10月ごろ、 玄関の外壁部分のペンキを塗り直した際、 住民に処理業務へ理解を深めてもらい、 環境美化につながればと、 同校に壁画の依頼を考案。 同校の校名が変わり、 昨年に設置された同科の1年生37人が10月末に工場を訪れ、 し尿処理やし尿を肥料に再生する現場を見学。 毎日、 23業者約150人が同工場へし尿を運び、 1日に約450リットルを処理していることなどを学んだ。 同工場の職員から、 「ゴミの減量や再利用、 リサイクルなど清掃業務をしている人たちへ感謝をアピールして」 というコンセプトを聞き、 生徒たちはそれぞれに印象深かったシーンを表現することに。 きれいな川にコイが泳いでいたり、 バキュームカーの活動が街中に溶けこんでいる様子を、 約3カ月かけて、 ポスターカラーや水彩絵の具などを使い、 A3サイズのイラストに仕上げた。

同校の職員が37作品から20作品を抜粋し、 さらにし尿処理業者の代表者などが8作品を選んだ。

1×2メートルのフィルムに拡大印刷された作品は、 日に焼けないようUV加工され、 清掃業務の人たちを視覚から元気づける。 肥料の大切さを訴えようと、 畑を描いた井口万由香さん (15) は 「肥料を使って野菜などを収穫できた喜びを表現したかった。 工場に来た人が、 絵を見てホッと気持ちを和ませてくれれば」 と話していた。





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