一般会計285億8000万円、紀の川市の新年度予算

紀の川市は24日、平成22年度の当初予算案を発表した。一般会計の歳入歳出は前年度比4・9%減の285億8000万円。昨年の市長選挙の公約だった子どもの医療費を市が負担する年齢を小学校卒業までに拡大する事業(小学生対象分)は、1億3682万円を計上。市は予算策定に当たり長期総合計画の「協働」、「人づくり」、「基盤づくり」、「環境づくり」、「行財政」を柱に予算作成に取り組んだとしている。新規事業は45事業。

【歳入】 不況の影響で市の自主財源となる市税は68億2300万円(前年度比3.1%減)。市税のうち減収した主なものは、市民税27億9740万円(同9.9%減)=個人税7%減、法人税29%減=、たばこ税3億2000万円(同11.1%減)。依存財源は地方交付税が96億1500万円(同8.9%増)、国庫支出金が23億6234万円、県支出金が15億5728万円。

【歳出】 人件費は51億3191万円(同0.5%減)、物件費は32億2489万円(同4.7%増)、学校改築事業や市道整備事業などの普通建設事業費は34億8067万円(同46.5%減)、積み立て金は大きく減らし5億552万円(同50.5%減)。

そのほか市が発表した重点施策は次のとおり。

安心安全なまちづくり=新粉河中学校建設予定地の用地造成工事費1億0056万円、打田中学校校舎改築事業費6億7004万円、各種がん検診推進事業費1億0891万円▽少子高齢化対策=第3子以降にかかる授業料無料化事業(私立幼稚園拡大)294万円、放課後児童健全育成事業9176万円、高齢者紙おむつ助成事業1903万円、緊急通報装置貸与事業1738万円▽農業・産業の活性化対策=農山村活性化プロジェクト支援交付金事業4040万円▽緊急雇用対策=同市産の果樹を使ったフルーツジュースの製造販売など貴志駅名産品たま駅長プロジェクト事業1717万円、都市公園点検・清掃などの調査費用552万円▽新庁舎建設事業=22年度北別館の取り壊し、23年度から建設工事に入る同事業3億410万円。

また、40歳以上の女性に、乳がん検診受診促進を図る手紙を送付する。