2010年03月17日

02.政治・経済

観光客に電動自転車、和歌山市が夏ごろに貸出開始

和歌山市は、 観光客に電動アシスト付自転車を貸し出す 「城まちeco観光推進事業」 を展開する。和歌山城の観光客をメーンに、 観光施設やホテルなどを通じて自転車を貸し、初年度は50台から60台を常備するという。 国の緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業を活用し、 新年度予算案に2479万円の事業費を計上。可決されれば夏ごろのスタートとなる。

まちおこし推進課によると、 市が新たに10~20台の電動アシスト付自転車を購入し、 放置自転車 (電動アシストなし) を30台再利用。 また、 市建設業協会から電動アシスト付自転車10台の寄贈の申し出があったという。

事業は民間委託で行われる。 4月に参加希望事業者の提案を受け、 5月中ごろまでに事業者1社が決定。 その後は、 事業者がホテルや旅館などに働きかけ、 レンタサイクル協力施設を開拓し、 夏ごろに本格稼働する予定だ。

同基金活用事業は2年間継続できるため、 この間は 「自転車の利用ニーズ」 が本当にあるかを調べる 「調査期間」 の意味合いもあるという。 「自転車があればいいのに、 という旅行者の声を聞くことがあります。 しかし、 需要がないなら続けることに意味がない。 需要を掘り下げていきたいですね」 (同課) と話す。

市としては、 例えば、 和歌山駅から和歌山城、 和歌浦、 紀三井寺...という市内の観光名所を自転車に乗って回ってもらいたいという狙いがある。 電動アシスト付自転車なら半径4~5キロ以内が移動距離となるため、 市内での観光客の回遊性が高まる。

同課は 「最終的には、 協力してくれるホテルや旅館などに自転車を置いて帰ってもらえるようにしたい」 と話している。





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