2010年04月23日

02.政治・経済

学童保育時間延長へ 和歌山市教委が2学期から

和歌山市教委は、 市立小学校で放課後に実施している学童保育の開設時間を2学期から午後6時までに延長する。 現在、 開設時間が各学校により異なるが、 午後5時までの個所も多いため統一し、 母子家庭や共働き家庭などの育児負担を減らしたい考えだ。 準備が整った学校は1学期中に時間を延長していく方針で、 青少年課は 「学童保育を充実させ、 保護者のニーズに応えたい」 と話している。

市の学童保育は 「若竹学級」 と呼ばれ、 昭和47年開始。 現在49校に設置され、 昨年度は1554人の児童が利用した。 今年度中には全学校に同学級を設置したいという。 時間拡充のため、 当初予算に1億8169万円を計上している。

基本的には1~3年生、 10歳までが対象となるが、 教室に空きがあれば4、 5年生も利用できるという。 一時、 保育料徴収も検討されたが、 今年度も引き続き無料で実施する。 全国的な問題になっている待機児童は昨年度末時点で2校あった。

学級に入る児童の優先順位は 「学年の低い順」 となっているという。 これに関しては以前、 市議会経済文教委員会で、 「一部の小学校では年次を優先するあまり、 家庭事情を考慮していない」 とする指摘があった。

ほとんどの学校では1学級のみの設置だが、 雑賀と宮前、 宮の3校では2学級設置されている。 指導員は全部で108人いて、 1校に3人程度が在籍。 児童たちに家庭と同じ安全な環境を提供している。 また、 一部の学校で2学期開始をめどに月に2回程度土曜日にも開設する予定だというが、 「教師には出勤してもらえないし、難しい」 と話している。





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