2010年05月10日

02.政治・経済

公選制後初の無投票か、和歌山市長選、現職以外の動き低調

8月1日の投開票まで3カ月を切った和歌山市長選挙。 現段階で立候補を表明しているのは3選を目指す現職の大橋建一氏のみで、 対抗馬のうわさは飛び交うものの、 出馬表明までには至っていない。 もし無投票になるなら、 戦後、 市長の公選制が導入されてから初めてとなるが、 今後ますます過熱するであろう参院選の影で、 市民の関心も低いようだ。

市選挙管理委員会によると、 市長選は戦後、 17回実施。 これまで一度も無投票になったことはなく、 4年前の前回には6人の立候補者が乱立した。 そのときは、 「争点なき戦い」 と言われ投票率は44・42%と伸び悩んだ。 もし初の無投票となるなら31万3413人 (平成22年3月2日調査) の有権者の市政への関心がさらに低下してしまう恐れもある。

同日予定されている市議会議員補欠選挙 (2議席) は、 市長選が無投票であっても実施される。 どちらも、 6月10日に立候補者説明会が開かれるため、 この時点で立候補予定者の顔ぶれが分かりそうだ。

市長選が無投票になる可能性が高いことに、ある市議は 「昨年、 手を挙げようと思っていたが、 ほかの市議が立候補したいと聞いたので手を下ろした。 でも、 その人も出ないということになったので、 出馬表明する期を逸した」 と述懐。 ある市職員は 「無投票になるのは中核市としては恥ずかしい。 誰かいないのかな...」 と嘆いている。





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