2010年05月11日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

衰弱の原因は「竹の根」、根来寺のシダレザクラ

根来寺のシダレザクラ

枯死寸前のシダレザクラ

岩出市の根来寺にあるシダレザクラの衰弱原因が、 付近に生えている竹の根ということが分かった。 サクラは市指定の天然記念物で推定樹齢200年以上。 風などでも力がかかると倒れる危険性があるため、 現在、 数本の支柱で支えている。 同寺はことし3月に専門の樹木医に診断を依頼、 原因を特定したという。

平成10年の台風で幹が割れたことをきっかけに木が衰弱し始め、 市と同寺が土壌改良などの治療を施してきたが改善はみられなかったという。

樹木医は「このままでは夏を越せない」と診断し、検査を実施。「エアースコップ」という空気の力で土を掘る装置を使い慎重に調べたところ、 サクラの南側にぎっしりと竹の根が広がり、 さらには根の中にまで浸食していた。 樹木医は 「早急にサクラ周辺の根の除去が必要」 と、 ユンボと手作業による除去、 防根シートの埋設など、 大がかりな工事を提案している。

同寺文化研究所の中川委紀子主任研究員は 「地域の人たちが心配してくれている。 みんなのシダレザクラとして出来る限りのことをして回復させたい」 と話している。





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