2010年05月21日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

起訴待たず業者を指名停止に

競売入札妨害の疑いで岩出市土木課副課長の木村泰男容疑者(50)と同市高瀬の啓城電気(株)専務岩中正滿容疑者(65)=同市中迫=が逮捕された事件で、 市は起訴を待たず19日付けで啓城電気を24カ月の市発注工事指名停止処分にしていたことが分かった。 市は逮捕の一報を受けた翌日、 副市長以下3部長、 1局長で構成する建設工事等請負業者選定審査会を開き決定した。

同市でことし指名停止処分になるのは、 同じ容疑でことし2月に逮捕され、 3月に略式起訴の罰金刑を受けた同市内の建設会社から2社目。 起訴を待たないでの処分を市は 「逮捕事実などに基づき、 指名停止処分の要項に沿って決定した」 と説明。 捜査が進む中で不起訴処分になれば、 「指名を復活させる」 としている。 また市は、 逮捕前に決定していた啓城電気への市発注水道工事入札も取り消した。

市は平成19年に入札業者指名停止の期間を、 それまでの2カ月から、 県などの要項を参考に2年に厳しく改正。 不正のないように対策を図っていた。

事件に関し、 市総務部の室谷匡利部長は取材に対し 「入札制度にも問題があったかもしれない。 今後、 職員、 工事関係者らにも法令遵守を徹底させ、 市民に対して信頼回復に努めたい」 と話している。





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