2010年05月21日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

海南で蒔絵体験、中国高校生が来県

21世紀東アジア青少年大交流計画日中21世紀交流事業

蒔絵の技術を間近に見る中国の高校生

中国吉林省から高校生訪日団約50人が20日来県し、 海南市の黒江の町並みを見学したり、 漆器の技法 「蒔絵」 を体験したりして文化交流した。 外務省の 「21世紀東アジア青少年大交流計画 日中21世紀交流事業」 の一環で、 今月18日から26日にかけて訪日団第1陣約300人が来日している。

訪れたのは、 中国の東北師範大学付属中学など6校の1、 2年生。 蒔絵体験は同市船尾の紀州漆器伝統産業会館(うるわし館)で行われ、 漆芸作家の山田健二さん(77)、 伝統工芸士の谷岡公美子さん(41)、 蒔絵師の木下明彦さん(44)の3人が講師を務めた。

生徒たちは蝶、 椿、 鉄扇などの下絵が描かれた丸盆から好きな盆を選んで挑戦。 真剣な表情で縁取りの線を描き、 講師に色の粉を蒔いてもらって完成させた。

盆には自分の名前や中日友好といった文字を入れる生徒もおり、 皆体験を楽しんだ様子だった。

英哲さん(18)は 「蒔絵体験は初めてで楽しかった。 有意義な時間を過ごすことができました」、 霖さん(17)は 「日本文化の細やかさ、 伝統がつながっているなと感じました」 とそれぞれ笑顔で話した。 講師を務めた山田さんは 「漆文化は東部アジアそれぞれの国で独自の文化がある。 こうした体験活動を通じて色々な国と交流を深めていきたい」 と話していた。

来日団は21日に那賀高校、 橋本高校、 近大和歌山高校で茶道体験や授業参加、 学校見学など交流したほか、 県内でのホームステイを通じて市民と交流を図る。

同事業では、 平成19年から5年間で、 東アジアサミット参加国 (ASEAN、 中国、 韓国、 インド、 オーストラリア、 ニュージーランドなど) を中心に毎年6000人程度の青少年を日本に招くことにしている。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif