2010年06月16日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

ミミズのエコ活動、JR山手線で紹介

ミミズに触れる小学生らの表情を撮る東京のカメラマン - ミミズのエコ活動、JR山手線で紹介

ミミズに触れる小学生らの表情を撮る東京のカメラマン

県内の小学校で行われているミミズを使った生ごみのリサイクル活動が、東京JR山の手線の電車内の動画パネルで紹介されることが決まった。15日には、東京の映像制作会社のカメラマンが市立粉河小学校(本多立生校長、児童357人)を訪れ、4年生66人がミミズに触れる様子などを撮影した。完成した映像は7月中に1週間程度、10分に1度の間隔で紹介される。


活動に使われる「ミミズリサイクルボックス」は、1メートル四方の木枠に土と数千匹のミミズを入れたもの。給食で残った食材を入れるとミミズたちが食べ、堆肥へと分解させる。生ごみを焼却処分しないことで二酸化炭素の排出を抑制でき、それを子どもたちに教えることで「エコ意識」を高める。

活動は7年前、地球温暖化防止に向けて取り組む同市東国分の山田真器子さん(41)らが、市立安良川小学校を皮切りにスタートさせた。現在は和歌山市の全市立小学校を中心に県内約60校にボックスを設置、県外では東京都調布市の4校にも設置している。これらすべてのボックスを合わせると、年間18トンの生ごみから13トンの堆肥が生まれ、二酸化炭素14トンの削減につながるという。活動は平成20年に県から「わかやま環境大賞」を受賞した。

映像は東京のほか、京都、神戸方面の電車内でも流される予定。山田さんは活動をより広げるためNPO法人「ミミズリサイクル」を設立申請中で、「関西は関東に比べ、環境保全に対する意識が低いのが現状です。電車内PRを機に、活動の賛同者を増やしたいですね」と話している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif