2010年07月13日

00.社会

重文の旧中筋家住宅、8月から一般公開

旧中筋家住宅に設置される模型 - 重文の旧中筋家住宅、8月から一般公開

旧中筋家住宅に設置される模型

和歌山市は、8月1日から同市禰宜にある国の重要文化財「旧中筋家住宅」を一般公開する。ことし3月、約10年に及ぶ修理工事が完成し、6月には駐車場や庭園の整備も終了。公開に先立ち、14日午前10時から竣工式が行われる。同住宅が一般公開されるのは初めて。市文化振興課は、「郷土の歴史や文化に興味を持つことで、教育・文化の向上に役立つと思う」としている。

旧中筋家住宅は、屋敷地が南北約57メートル、東西約40メートル、敷地面積約2200平方メートルを誇り、紀の川流域で随一の広さだ。主屋は嘉永5年(1852)に建てられ、入母屋造(いりもやづくり)と寄棟造を組み合わせた複雑な形状の屋根が特徴で、20畳の大広間や焚き口が5口もある土間などがある。昭和49年に主屋など5棟が重要文化財に指定された。

同住宅は、塀や梁(やな)、畳などが古くなっていたため、平成12年から市が管理団体となって保存修理工事を開始。ことし3月に完成し、6月末には駐車場や庭園の植栽などの整備も完了した。北蔵に和佐と中筋家の歴史、長屋蔵に旧中筋家住宅の建築と和佐の四季(農家のくらし)などの展示もできるようにした。10年間の総事業費は約9億円(国県約5億7611万円、市3億2563万円)。

公開は、11月まで(来年以降は3~11月)の土、日、祝日。ただし1カ月前までに5人以上の団体からの申請があれば随時公開する。12月から2月までは、人出減少やメンテナンスの都合のため公開しない。観覧料は一般300円(高校生以下は無料)、団体240円(団体は20人以上)。





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