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所在の分からない100歳以上の高齢者が全国各地で見つかっている問題で5日、 和歌山市でも101歳の男性の所在が確認できていないことが分かった。 市が、 100歳以上の高齢者に記念品を贈るために配布しているアンケートが郵便不着で市役所に返送されたことで、 所在不明が明らかになった。 担当職員が住民票に登録されている住所を訪ねたが、すでに他人が住んでいたという。 現在確認作業を急いでいる。
大橋建一市長が同日、 記者会見で明らかにした。
高齢者福祉課によると、 市は毎年、 敬老月間に100歳以上の高齢者に祝い品を贈るため、 6月に対象者の健康や生活状態などを把握するためのアンケートを送付している。
昨年は172人にアンケートを送り、 一通は不着で返送されてきた。 ことしは187人に送付したが、 昨年と同じ男性が不着で返ってきた。 同課は当初、 「住民票を移動していない」 と考えそのままにしていたが、 今回の報道を受けて改めて確認。 この家はすでに他人が住み、 市が調査を進める中で男性は20年ほど前には住んでいたことが確認できているという。
男性は昭和42年8月に市に転入し、 その後住民票の移動はなく、 年金の受給もなかったという。 市は今後、 100歳以上の高齢者を対象に所在の確認作業を実施していく方針だという。
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