2010年08月19日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

精神科病棟の増築が完成、野上厚生総合病院

国保野上厚生総合病院

新しく増築された精神科病棟 (手前が旧精神科病棟)

老朽化に伴い増築工事が進められていた国保野上厚生総合病院 (紀美野町小畑、 阿河良廣院長) の精神科病棟が、 このほど完成した。 新病棟は鉄骨3階建てで、 個室から4人用病室をはじめ、 デイ・ケア室や作業療法室、 広く開放的な食堂兼リビングを備え、 社会のニーズに対応している。 9月7日に竣工式典を行い、 10月5日から看護体制を組み直して運営開始する。

旧精神科病棟は昭和38年に男子病棟、 翌年に女子病棟を建築。 約半世紀が経過し、 それぞれ老朽化していた。 平成17年に工事の業務委託入札を実施、 20年12月に着工した。

延床面積4329・8平方メートル。 1階はデイ・ケアや外来診察などに使われる。 パソコン室、 音楽鑑賞室のほか、 作業療法室として陶芸木工室なども備える。 ホールも広く造られた。 患者のけが防止のためさまざまな事態を想定し、 手すりの位置の調整、 頑丈な机の設置、 安全面を考えたコンセント位置など配慮されている。 2階と3階が病棟で、 床数は各階50床、 総床数はこれまでと同じ100床となる。 デイ・ケア施設の広さは458・4平方メートル。 今後、 旧精神科病棟の両棟を取り壊し、 外構工事や駐車場整備などを行っていく。

総工費は11億4450万円。 設計は(株)岡本設計事務所 (和歌山市土佐町、 岡本政仁代表取締役)、 施工は三洋建設(株) (有田川町明王寺、 上野山泰生代表取締役)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif