2010年09月11日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

岩出の企業と近大が県産柿使った除菌スプレー共同開発

㈱紀ノ國フーズ

オリジナル商品 「キキコールエス」 と林社長

衛生対策用品などを販売している(株)紀ノ國フーズ (岩出市西国分、 林定男社長) はこのほど、 県産の柿渋を使った家庭用アルコール除菌スプレー 「キキコールエス」 を近畿大学農学部と共同研究で開発し、 販売開始した。 従来のアルコール除菌は揮発とともに抗菌力が弱まるが、 同商品は柿渋のタンニン酸により24時間、 効果が持続するという。 1年をめどに県内のスーパーや小学校などに販路を広げた後、 都市圏での販売にも挑戦していく。

事業は昨年7月、 県が企業の新事業を支援する 「わかやま中小企業元気ファンド」 の認定を受けてスタート。 林社長 (46) は自社で取り扱っていた業務用アルコールを使って新たな商品開発ができないかと検討し、 古くから除菌効果があることで知られ、 県が生産量日本一を誇る柿の渋に目を付けた。 その後、 同学部に共同開発を持ち掛け、 1年で6回の会議を開いて互いの技術を出し合い、 完成までこぎ着けたという。

林社長は 「会社をあげて作った初めてのオリジナル商品です。 和歌山産の柿の消費拡大を少しでも担えたら」 と話している。

商品は本社店舗で購入可能で、 9月末ごろにはインターネット販売も開始する予定。 価格は一本1000円 (500ミリリットル)。 問い合わせは同社(TEL0736635289)へ。





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