2010年09月27日

03.スポーツ

GKプロジェクト着実に進行、ボート競技で結果

左から木下さん、古田さん、北野さん - GKプロジェクト着実に進行、ボート競技で結果

左から木下さん、古田さん、北野さん

オールを手にしてわずか半年での快挙だ。先日の全国中学新人競漕大会で、和歌山ローイングクラブ所属の木下弥桜さん(12)=和大付1年=、北野七彩さん(13)=向陽1年=が、女子ダブルスカルの部決勝で2位と好成績を収めた。また、古田真衣さん(13)=和大付1年=も女子シングルスカルの準決勝で5位と健闘。3人は優れた運動能力を持つ小学生を発掘し、育成する県の「ゴールデンキッズ」の1期生で、プロジェクトは順調に進行している。


ゴールデンキッズの体験競技などでボートを体験した3人は「自分の力で、水辺をすーっと後ろに進むのがおもしろい」と口をそろえ、この春から本腰を入れてボートの練習を始めた。
現在は、平日にマシンなどを使って体力錬成に励み、週末は紀の川河口で実際のボートで練習している。5月には試行的に国体近畿ブロック大会県選考会に出場したが、本格的な大会は今回の新人競漕大会が初めて。

「ほとんど緊張しなかった」という木下さんと北野さんは、決勝戦レース(1000メートル)の終盤で、ほかのボートの波に揺られながらも「『ラストー』って大きな声出して踏ん張った」といい、ほかの出場選手が全員2年生と経験差がある中、11クルー中2位の快挙を成し遂げた。
木下さんは、「七彩ちゃんと漕ぐテンポを合わせるのが大変だった」と練習を振り返り、「ゴールの時点では誰が勝ってるか分からんくらい競ってた。放送で結果が流れて、『やった~』って七彩ちゃんとハイタッチした」と笑顔。北野さんは「最後まで漕ぎきれてない感じがあって持久力が足りないと思った。でも2位って分かった時はドキドキしてうれしかった。今回負けたチームに追いつけるようになりたい」、古田さんは「次の試合では同学年の子に負けないように、家でも筋トレしたり頑張ります」と意欲を燃やしている。

わずか5カ月ほどでめまぐるしく成長した3人を指導をしている佛教大学4回生、奈良平雅也さん(23)は「教えたことの吸収が早い。これからは漕ぐ距離とか体力的にきつくなることもあるだろうけど、試練も乗り越えてほしい」、監督の県ボート協会副理事長の堅田哲也さん(53)は「ボートのセンスが素晴らしい。全国レベルにより近付けるよう指導していきたい」と期待を込めている。
現在、来年3月のシングルスカルのみの全国中学選抜競漕大会に向け、3人はさらなる高みを目指している。





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