2010年10月09日

02.政治・経済

11件中10件が零細企業、県内の9月倒産

(株)東京商工リサーチ和歌山支店(中西秀樹支店長)は、 9月の県内倒産状況(負債総額1000万円以上)を発表した。 件数は11件(前月比1件増、 前年同月比20件減)で、 7カ月連続の二けた倒産。 9月単月としては過去10年で4番目に高い水準だが、 負債総額は5億4200万円(前月対比10億200万円減、 前年同月対比18億700万円減)で、 単月では過去10年で3番目に低い水準となった。 負債総額1億円以上の倒産が1件にとどまり、 零細企業の倒産が集中した結果、 負債総額はさほど膨らまなかった。

産業別でみると、 製造業の6件が最多。 建設業とサービス業が各2件で続き、 卸売業が1件となった。 原因別では 「販売不振」 の10件が最多で、 「既往のシワ寄せ=赤字累積」 の1件を加えた11件すべてが、 いわゆる不況型倒産となった。

資本金別では 「1000万円未満」 の6件が最多で 「個人企業」 が3件、 「1000万円以上」 が2件、 「5000万円以上」 は発生しなかった。 負債額別では1億円未満が10件で、 1億円以上が1件、 5億円以上と10億円以上は発生しなかった。 形態別では法的倒産のうちの消滅型の 「破産」 が8件、 残り3件は 「任意整理=私的倒産」 だった。 地域別では和歌山市が4件、 田辺市と東牟婁郡が各2件、 橋本市、 日高郡、 新宮市が各1件。

同支店は 「諸政策効果が薄れつつある中、 10月に入り、 県下でも零細企業中心ながら倒産は増勢基調に転じ始めており、 資金需要の高まる12月の年末に向け当面予断を許さない状況が続く見通し」 としている。





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