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漆器に盛られたフランス料理を楽しむ参加者 |
地元有志らでつくる 「かいなんにんにこ会」 (藤坂俊之会長) はこのほど、 海南市黒江の黒牛茶屋 (名手酒造店) で、 「第1回紀州海南漆器deフレンチ」 を開いた。 地場産業の紀州漆器を使い、 地域を活性化させようと企画された初のイベント。 市内外から52人が集まり、 漆器に盛られたフランス料理を存分に楽しんだ。
料理は和歌山市のフランス料理専門店 「ジョイ味村」 を営む味村正弘さんが担当。 地元食材を中心に使い、 県内で話題のアシアカエビや紀美野町産のイノシシ、 自家製生ハムを使った3種盛りオードブル、 キノコのスープ、 メーンディッシュは和牛ヒレ肉のブリオッシュ包み焼き、 デザートは洋ナシのコンポートなどコース料理6品が出された。 参加者は漆器のフォークでバターを塗り、 スプーンでスープを味わい、 舌ざわりを楽しんでいた。
海南市の津野婦佐子さん (52) と大谷房子さん (69) は 「どれもおいしく頂きました。 こんな使い方もできるんだなと新しい発見です。 高級感もあった。 家で実践してみたい」 とにっこり。 味村さんは 「フランス料理を漆器に盛るのは初めて。 色が単調になる分、 料理は明るめに仕上げた。 盛りつけた感じ、 まとまりが良かった」 と話した。
今後は当日集めたアンケートを基に、 来年2月中に第2回を開催予定。 にんにこ会では 「たくさんの人に来てもらえてうれしい。 紀州漆器の素晴らしさを感じてもらえれば」 と話している。
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