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「離婚の原因の1位は暴力です」と乘井弁護士 |
DV(ドメスティックバイオレンス)被害のことを正しく知ってほしいと、県内を拠点に活動している女性団体ウイメンズスペース花は、先月から岩出、紀の川の2市で全5回の公開講座「DVについて考えてみませんか」を開いている。同団体では「DVのことをさまざまな立場の方から学んでいます。来年も3回の講座があるので、一人で悩まずに気軽に参加してほしい」と来場を呼び掛けている。
4日には第2回講座が、岩出市金池の総合保健福祉センターで開かれ、主婦や女性団体職員ら15人が参加し「配偶者からの暴力の実態と支援に役立つ法知識」を学んだ。
講師は女性共同法律事務所=大阪市=の乘井弥生弁護士(52)。
乘井弁護士によると、過去には配偶者間の暴力は「家庭内のこと」と事件になることは少なかった。DVという言葉が社会に浸透してきたのは、2001年にDV法が制定されてから。「警察が事件として動いてくれるようになり、都道府県別に相談センター設置の義務化や、裁判所が被害者に対し保護命令を下すようになったことも法制定の大きな成果」などと話した。一方で「現在では、携帯のGPS機能で妻を一日中監視したりする精神的なDVも広がりつつある」と説明した。今後の日程は次の通り。
1月16日、打田生涯福祉センター(紀の川市打田)=「デートDVをもたらさない恋愛観とは?」▽2月6日、総合保健福祉センター(岩出市金池)=「DV・虐待からの心理的回復と支援」▽3月19日、同=「あなたのまわりで起こっているDV」。3日ともに開始時間は午後1時半から。
問い合わせは同団体(TEL080・3790・2533)。
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