2011年01月18日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

紀の川市で乳がん検診の講演会

講演する尾浦准教授 - 紀の川市で乳がん検診の講演会

講演する尾浦准教授

全身麻酔薬を使い、世界で初めて乳がん手術に成功した華岡青洲(1760~1835)の生誕250年を記念した「乳がん検診啓発講演会」(那賀医師会主催)がこのほど、紀の川市西大井の市役所南別館ホール田園で開かれ、約200人が最新医療について話を聞いた。講師は県立医大第一外科の尾浦正二准教授(50)。「近年、乳がんは薬や治療方法も進化している。検診でがんと診断された人は専門医に相談してください」と話した。

乳がん検診は、レントゲンで撮影するマンモグラフィーや超音波で調べるエコー、視触検診が主流。最近では針で病変組織を直接採取し検査する「マンモトーム」という機器の普及も進んでおり、県内の3施設に設置されている。また、同医大には、病変し石灰化した組織を光らせる機器もあり、高い精度で組織を採取できるようになっているという。

がん摘出手術においては「『乳房を摘出、温存のどちらも20年後の生存率は同じ』との研究が発表された」とし、これまで通例だった乳房全摘出手術に対し、がんとその周囲の一部だけ摘出し乳房を残して治療する例も多くなっていることを紹介した。

講演後、会場からの「市の検診で乳房に石灰化がみつかりました。がんになるのでしょうか」との質問に対し、尾浦准教授は「良性と悪性の石灰化があり、石灰化だけなら心配ありません」とアドバイスしていた。





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