2011年02月04日

02.政治・経済

新日鉄・住金合併、和歌山は歓迎ムード多数か

鉄鋼メーカー国内最大手の新日本製鉄と同3位の住友金属工業の合併が検討されていることが3日、 発表された。 関連会社、 協力会社の従業員を合わせ、 約1万3000人が働く住金和歌山製鉄所 (和歌山市湊) では前向きにとらえる声が多いようだ。

住金関連会社の男性(55)は 「新日鉄や神戸製鋼とは業務上で連携していて、 いつかはこうなると思っていた。 和歌山製鉄所としては第2高炉の建設など前向きに進んでおり、 関係会社や下請けに給料や待遇面で影響はないのでは」、 製鉄所工場勤務の50代の男性は 「いい話だと思う。 両社の得意分野を生かしていけたらいい。 あとは社名はどうなるのかな」、 協力会社の男性(34)は 「合併で組織が強固になって、 仕事も増えて安泰なのでは」と話す。

一方で、 関連会社の男性(32)は 「住金の下請けの子会社や協力会社だったら、 待遇にもしかしたら変化はあるかもしれない。 今の時点では分からない」 とも話している。 住金の下請け会社役員(63)には 「重複する自動車の製造分野では、 和歌山でも末端で働く人の仕事が減る可能性がある」と心配の声もある。

大橋建一市長は 「両者の得意分野を融合し、 世界規模での鉄鋼メーカーの競争激化に対応していくためのグローバル戦略であり、 勝ち残りを目指した大きな合意であるととらえている」、和歌山商工会議所の片山博臣会頭は 「この大型統合が業界のみならず、 新たな経済システムの構築につながると期待している。引き続き、雇用を含めた地域社会等との連携が図られることを望む」とコメントした。





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