那賀消防防災人づくり事業表彰式

防災について考えてもらおうと那賀消防組合が募集していた写生画、ポスター、標語、意見発表(作文)の表彰式が岩出市荊本の市民総合体育館で開かれ、同組合管理者の中芝正幸市長らから入賞者に賞状が贈られた。消防と市民が一体となって災害に強いまちづくりを目指す「平成22年度防災人づくり事業」の一環。4部門合わせて7080点の応募があり、524人が入賞した。

意見発表で最優秀賞を受賞した紀の川市立粉河小学校の廣橋正樹君(12)は、受賞作「『いつでも』と『いつか』」を披露。「『防災』の対策は『いつでもできる』と甘く考えているうちに、『いつか来る』と言われている地震がおそってくるかもしれません」とし、「いつでも」が「いつか」に追いつかれる前に、家具の転倒防止や非常用持ち出し袋の準備をと訴えた。廣橋君は「発表は緊張しました。みんなに災害の怖さを分かってほしいです」と話していた。

式には入賞者ら約400人が出席。各部門ごとに講評が行われ、住宅用火災警報器設置推進ポスターの審査を担当した田村芙美子さんは、「大人では気付かないような警報器のアイデアがたくさんあり、啓発も進んでいるなと感じました」と話した。各部門の優秀賞までの入賞者は次の皆さん。

【消防車・救急車写生画(応募1047点)】最優秀賞=武田響(山崎北保)▽優秀賞=木村朱里(こばと保)、辻賀舟(山崎保)、木村苺花(山崎保)

【住宅用火災警報器設置推進ポスター(1278点)】最優秀賞=小名川大樹(中央小)▽優秀賞=向竹太一(鞆渕小)、堂西晴香(山崎小)、前田和香(中央小)

【防火標語(3593点)】最優秀賞=上田好昭(岩出市)▽優秀賞=梶本委津代(岩出市)、田川吉亮(橋本市)、川﨑信吾(阪南市)

【子ども防災博士意見発表(1162点)】優秀賞=廣橋正樹(粉河小)▽優秀賞=川本剛史(麻生津小)