鳥インフル防疫措置完了

紀の川市貴志川町で高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、 県は20日深夜、 殺処分した鶏の埋却や鶏舎の消毒など、 すべての防疫措置が完了したと発表した。

今後は定期的な消毒や安全確認検査を実施し、 早ければ3月14日午前零時に鶏肉や卵の移動を制限する移動制限区域を解除できる見込み。 消毒ポイントでの畜産関係車両を対象とした消毒は、 移動制限区域の解除まで継続される。 移動制限区域は発生現場から5キロ以内。 半径5~10キロ以内は、 区域内ならば鶏肉などの移動を許可する搬出制限区域に設定されている。

県によると、 防疫措置完了までには県職員ら延べ約2600人が派遣され、 12万羽、 卵約40トン、 飼料約110トンが埋却処分された。 また、 移動制限区域解除後も3カ月間は最低1回の養鶏場への立ち入り検査などで区域内の監視を継続する。 紀の川市井ノ口の市有地に埋却された鶏などは今後3年間、埋められたままで、 その後の措置は未定。