2011年02月23日

00.社会

昨年の和歌山市内救急出動が過去最多

和歌山市消防局警防課救急班によると、平成22年中の和歌山市内の救急出場件数・搬送した人数ともに、昭和34年の統計以来、最多となった。増加したのは、昨年夏の猛暑の影響で熱中症や体調不良の人が増えたことが主な原因で、タクシー代わりや救急車を頻回に要請する人がいることも一因となっている。同班班長の和佐茂雄消防司令は「重症患者の救急搬送は一刻を争うことを理解してほしい」と救急車の適正利用を呼び掛けている。


市内の昨年中の救急出場件数は前年比933件増の1万7962件、搬送した人は同818人増の1万6834人。全国の都道府県別平均では、国民27人に1人が搬送されており、市民は約22人に1人が搬送されたことになる。搬送者に占める軽症者(入院の必要がないけがなど)の割合も、前年比2・8%増の68・1%と約7割となっており、同課は「軽症がすべて救急車を必要としないということではないが、なかなか適正利用が浸透していない部分もある」とする。

しかしながら、救急隊の現場到着時間は、おととしの6・8分から6・7分とやや早くなり、年々遅延傾向の全国平均7・9分(平成21年中)を上回っている。これは、昨年10月に東消防署四カ郷出張所に救急隊が配置され、市内すべての消防署・出張所に救急隊がそろったことが奏功したとみている。

同局は今後、街頭広報を通じて広く救急車の正しい利用を呼び掛けるとともに、「救急車が必要な緊急時には、遠慮なく呼んでほしい」と話している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif