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人形を納めにいく参加者たち |
まちにひな人形を飾ってまちおこしをしようと、 海南市で先月1日から開かれてきたイベント 「紀州海南ひなめぐり」。 最終日の3日夜には、 JR海南駅構内に飾っていた約900体の人形をしまう 「納め式」 が行われた。 平安衣装を着た3人を先導役に、 子どもたちが人形をお盆に乗せて出発。 駅から約150メートル離れた商店街の空き店舗まで持って行き、 大事にしまった。 参加者は 「また来年も会おうね」 と名残惜しそうだった。
式には約200人が集まり、 東美智実行委員長は 「多くの人の協力があり、 盛り上がることができた。 次回も楽しみといった声をもらったし、 来年もやりたい」 と感慨深そうに話していた。
人形を運ぶ通りは約100個のぼんぼりでライトアップされ、 市民が作ったひな祭りソングも流されるなど雰囲気たっぷり。 参加者は幻想的なムードを楽しみながら人形を運び、 1カ月間、 毎日顔を合わせてきた人形に別れを惜しんでいた。
イベントに参加した岡天胡ちゃん (9) は 「きれいな光の道だった。 来年もおひな様に会いたいです」。 先導役を務めた猪本啓太さん (24) は 「このようなひな祭りの行事に参加できて良かった。 伝統になってくれれば」 と話していた。
イベントは市特産の伝統工芸品 「紀州雛」 からアイデアを得て、 市民有志が初めて企画。 期間中は同駅、 商店街、 黒江川端通りなど町中に約1800体の人形を飾り付けた。 「たくさんのひな人形と出会える」 と県内外からの観光客にも好評だった。
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