2011年04月02日

02.政治・経済

被災地に配慮しながら、静かな県議選

和歌山駅前で支援を呼び掛ける陣営

和歌山駅前で支援を呼び掛ける陣営

県議選(10日投開票)が1日告示され、 和歌山市選挙区(定数15)には2人オーバーの17人が出馬。 街宣車スピーカーの音量を下げるなど、 東日本大震災に配慮しながらの選挙戦が幕を明けた。


いくつかの陣営が街宣車の音量をしぼっているほか、 自転車による活動や肉声でのPRも目立った。 中には、 選挙ポスターに震災を見舞う内容のシールを張り付けたり、 義援金を自ら募る候補者も。 一方で、 「自粛することも考えたが、 訴えるべきことは訴えるべき」 と、 従来通り街宣車で回る陣営もあり、 初日から対応が分かれた。 各陣営とも軒並み後援会入会者が減っているといい、 有権者自身にも自粛ムードが漂う中、 選挙へいかに引き込むかも力の見せどころとなりそうだ。

前回、 当確線上だった陣営の関係者は 「早くに事務所開きしたけど、 選挙離れの印象がある」。 また、 上位当選した陣営の関係者は 「選挙がたて続きにあり、 震災が発生したことで、 有権者が疲れている。 『選挙どころじゃない』 という空気もあり、 盛り上がりに欠ける選挙になりそう」 と話し、 「後援者がだんだんと高齢化している。 『○○さんなら勝てる』 というイメージが付いていることで、 逆に票が流れてしまう怖さもある」 と警戒する。

政策目標に東南海・南海地震を想定した防災対策を組み込む候補者が多く、 いかに具体策を打ち出せるかも争点の一つになりそう。
選挙前半戦の週末、 各候補者は、 各地の施設や大型量販店などで個人演説を予定しており、 舌戦がヒートアップしそうだ。





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