予想の45人立候補　和歌山市議選告示

任期満了に伴う和歌山市議選(定数38)は17日告示され、 予想通り45人(現職30、 元職2、 新人13)が立候補し、 7日間の舌戦がスタートした=7面に顔ぶれ。 現職10人が引退し、 新人の立候補者が例年より多く、 さらに今回の選挙から定数が2減となったため、 現元職は陣営を引き締め、 新人は浮動票など票の掘り起こしに奔走。 投票は24日行われ、 即日開票される。 16日現在の有権者数は31万2805人(男14万6352人、 女16万6453人)。

党派別の内訳は、 民主が現職2▽自民が現職4▽公明が現職6、 新人2▽共産が現職3、 新人2、 元職1▽無所属は現職15、 新人9、 元職1。

市選挙管理委員会は午前8時半から、 和歌山商工会議所で立候補を受け付け、 各陣営関係者は届出順が決まると、 のぼりなど選挙の 「七つ道具」 を受け取り、 出陣前の選挙事務所に急ぎ足で戻った。

市内栗栖の高校校長経験者の無所属新人候補の事務所では、 近隣住民や関係者などが多数詰め掛け、 出陣式が行われた。 候補は 「子どもたちが明るく、 伸び伸び、 子どもらしさを発揮できる環境をつくりたい。 皆さんに集まっていただき感動している。 精一杯頑張ります」 と涙をにじませながら声を張り上げた。 候補者の数人は出陣式を行わず、 午前中から積極的に街宣車で市内を巡回しながら名前を売り込んでいた。

先の県議選では、 大きな争点がない上、 東日本大震災に配慮した自粛ムードで、 有権者の関心が低く、 市選挙区の投票率は45・43%と同選挙として過去最低を記録。 今回の市議選の投票率も県議選と同程度か、 下回る可能性もあり、 その場合の当落ラインは2500票前後になるとみられている。