2011年04月19日

02.政治・経済

市議選中盤 県議選より自粛ムード緩和?

個人演説会で候補者の熱弁に真剣に聞き入る支援者たち - 市議選中盤 県議選より自粛ムード緩和?

個人演説会で候補者の熱弁に真剣に聞き入る支援者たち

和歌山市議選ははや中盤へ。先の県議選では東日本大震災に配慮した自粛ムードのため、選挙カーでの絶叫はなりを潜めていた。市議選でも選挙カーを使わない候補者がおり自転車を使うなど、どぶ板選挙で支持拡大に奔走。一方で、県議選とは違い、名前を連呼する候補者も比較的目立ってきている。


「大震災の被害はまさに国難。『沈滞していてはだめだ』という気運が高まってきているが、選挙をお祭り騒ぎにせず、私という人間を知ってもらうために選挙カーを自粛した」。
5期目を目指すベテラン現職(無所属)は地元紀三井寺地区で開いた個人演説会で選挙カー自粛についてこう説明。さらに、「後援会に相談せず独断で決めたことだが、今ではこれで良かったと思える。選挙カーに乗っても名前の連呼だけで終わる。何を言ってるのか分からないから」と述べ、理解を求めた。選挙期間中、地元は自転車で回り、そのほかの地区はハンドマイク片手に動き回る予定だ。

候補にとって過去の選挙戦含め今回が初めての銀輪作戦。「全然不利じゃない。むしろ自転車で回っている方がいろんな人と話ができる」と笑う。

また、若手の現職2人も、主に自転車で選挙活動を展開。うち1人は、一切選挙カーを使わず自転車のみの選挙戦。陣営幹部は「絶叫しても仕方ないからね。終盤は作戦を練って挑みたい」と話す。

一方、現職に比べると知名度が低い13人の新人候補にとって、選挙期間中の名前の連呼は最大の武器の一つ。市内北部に事務所を構える無所属新人は、告示前に「この7日間しかないのよ。大きな声で名前を言わせてもらいたい」と話していた通り、大型量販店前などで積極的に街頭演説をこなし、市内を巡回しながら名前を連呼。市内南部の無所属新人もマイクをにぎり「議会を改革する」と声を張り上げている。

昨年7月から、参院選、市長選、県議補選、知事選、県議選とこの1年間で選挙のオンパレードで、有権者の選挙疲れはピークに達したという声もある。市議選にも大きな争点はなく、有権者の関心が低いのが現状。各陣営の動きがどこまで有権者を引きつけることができるか注目される。





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