2011年04月21日

02.政治・経済

当落線上に10人か 市議選終盤

当落線上に10人か 市議選終盤

終盤に入り、個人演説会で候補者の話に真剣に聞き入る有権者ら

和歌山市議選(定数38)はいよいよ終盤戦に突入。 大きな争点はない中、 各候補は地域に密着した 「教育」 「まちづくり」 「福祉の充実」 「議会改革」 など独自の政策を訴えて舌戦を展開している。 現職は陣営を引き締め、 地盤を中心に票固めをして議席死守を目指し、 無所属新人は浮動票の取り込みに懸命。 当落線上には10人余りがひしめき、 最終盤での追い込みが鍵を握りそうだ。

立候補者は現職30、 元職2、 新人13の計45人。 県議選市選挙区の投票率(45・43%)と大きな変動はないとみられるが、 前回の市議選の投票率 (48・32%)より 「5程度下がるのではないか」 という声もあり、 その場合、 支援組織のない無所属新人にとっては苦戦が予想される。

現職のうち前回の得票上位者は、 これまでの実績と強固な支援組織を武器に前哨戦から有利な戦い。 上位当選が有力視される現職候補は常に100人以上を集めるミニ集会や個人演説会などを行い安定した戦い。 市内南部の現職候補は 「なかなか厳しい戦いだ」 というが、 強力な支援団体などを背景に盤石。

政党では、 公明が徹底した票割りで現職6人、 新人2人はほぼ当確圏へ。 共産(現職3、 元職1、 新人2人)は、 組織力を背景に前回獲得した5議席を死守し、 1議席上乗せに向けて支持拡大中。 ある現職は 「全員当選を目指している」 と息巻き、 県議選での雪辱に燃えている。

自民(現職4)はベテラン、中堅が安定。 議長経験者のベテラン現職は 「昨年11月から活動している。 やっと手応えが出てきた感じ」 と話す。 民主の若手現職2人は逆風にある中、 党組織の支援を受けて堅調な選挙戦を展開し、 2議席死守へ。

無所属現職は、 後援会組織が強固なベテラン勢が安定した戦い。 2期目組の若手候補や女性候補も地域密着の独自政策や議会改革を公約に打ち出して支持を拡大し、 上位に食い込みそう。 前回、 4000票以上を集めて当選した1期目の現職陣営幹部は陣営を引き締めつつ、 前回並みの得票を狙う。

無所属新人は、 数人がほぼ当選圏に入っているとみられるが、 それ以外はだんご状態。 いずれの陣営も支援組織はなく浮動票をどの程度獲得できるかにかかっており、 ラストスパートで様相が一変する可能性もある。


市議選期日前投票者数(20日終了時点)6759人(前回比2005人増)





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