2011年04月21日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

野上3地区で舌戦 紀美野町議選

紀美野町議選は24日の投開票まであと2日。 新人は名前を売り込もうと、 「動木」 「下佐々」 「小畑」 といった人口の多い3地区を集中的に街宣車で巡回し、 ベテラン現職との連呼合戦が重なって聞こえてくる地域もある。 各候補者は自分の政策を街頭で訴え、 熱い舌戦が展開されている。

18日現在で有権者人口数が最も多いのは動木で1382人 (男性636、 女性746)。 次いで下佐々の1329人 (男性603、 女性726)、 小畑の871人 (男性390、 女性481)。 合併前の旧野上町地区と旧美里町地区では、 6228人と3086人で約2対1の人口差がある。 旧野上に比べて旧美里では、 地元の候補者を地元を上げて応援している地域も多く、 このことも旧野上での連呼合戦につながっているようだ。 それに加えて旧美里では、 前回上位のベテラン現職たちが手堅い戦いぶりを展開中。 車の通れない狭い道では、 歩いて地域を回り政策を訴えている。 あるベテラン現職は 「野上の3地区の浮動票が当選のかぎをにぎる。 特に若者層だね」と分析している。

候補者の多くは、 街宣車で美里の奥まで走って名前を売り込み、 引き返しては自分の得意とする地域であいさつ回りをするなど、 前半戦は票固めに懸命だ。 自分の持ち票に上乗せする浮動票の取り込みは、 後半戦に持ち込まれそうだ。

高齢化進む美里地区

旧美里町地区では、 過疎化が進む。 田に住む85歳の女性は 「だんだんと人が少ななっててなあ...」 とぽつり。 高齢者が一人で住む地域や空き家も少なくない。 90歳を超えて現役で働いているお年寄りもいるが、 ある現職は 「今はいいが、 それもあと数年すればどうなるか」 と表情を曇らせる。 移動手段に困る人も多い。 ふれあいバスはあるが、 それも主要道路までだ。 狭い林道を通らないと大きな道には出られない地域もある。 また、 候補者も若い人はごくわずかで、 高齢化が進む。 最年少の49歳が1人、 56歳が1人、 60歳代が11人、 70歳代が3人と続く。 ある現職は 「幅広い年代が議会には欲しい。 特にバリバリの30代。 やっぱり若い人の関心も高まる」 ともらす。

定数削減は賛否両論

賛否両論ある定数の問題も。 今月30日まで任期がある議会の定数は 「16」。 以前の定例会で町の財政状況などを踏まえ、 2減が可決され、 今回から適用される。 2減の人件費として4年間で約3200万浮くため行政サービスの充実にもつながる。

反対派の意見では 「町民の声が行政に反映されにくくなる」 といった声もある。 ある現職は 「定数は12人か10人が妥当。 もし当選したら次の議会で話し合いたい。 議会の効率化、 スリム化が必要です」 と語っている。





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