2011年04月29日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

緑化推進でビオトープ孟子に総理大臣表彰

緑化推進でビオトープ孟子に総理大臣表彰

ビオトープ孟子で生態調査をする子どもたち(昨年6月の様子)

里山保全活動などに取り組んでいる海南市の 「NPO法人自然回復を試みる会・ビオトープ孟子」 (北原敏秀理事長) が、 緑化活動の推進などで顕著な功績があったとして、 「平成23年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」 を受けた。 県内団体・個人の受賞は10回目、 海南市では初となる。

昭和58年から行われている表彰で、 本年度は全国の13団体・個人が受賞。 同会は環境省推薦の団体として受賞した。 本年度は東日本大震災の影響で式典は中止となっている。

同会は、 平成10年から同市の山間の孟子不動谷を舞台に、 豊かな自然と生物多様性の保全管理、 無農薬米の栽培、 子どもへの環境教育などを行ってきた。

具体的には、 廃耕田をビオトープとして再生し、 その保全と里山一帯に生息する動植物をモニタリング調査。 その結果、 希少種を含めた800種以上の昆虫類、 120種以上の鳥類が確認されるなど、 自然豊かな生態系を取り戻すことに成功した。 また19年には、 全国でも非常に貴重とされる「カトウツケオグモ」も確認している。

これまでは、 16年に 「みどりの日」 自然功労者環境大臣表彰を受けた。 21年12月には、 同会の活動がユネスコ協会連盟の 「プロジェクト未来遺産」 (全国10活動) に登録され、 県内の中学校とともに水田生態系や森林性鳥類について調査。 22年5月には精力的なボランティア活動が評価され、 県知事表彰も受けている。

北原理事長は 「大変光栄なことです。 この受賞を一つの大きな励みとして、 地域のためになる団体を目指したい」 と話している。





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