2011年05月06日

00.社会

10年前より4割減 ぶらくり丁の通行量

平成22年の和歌山市のぶらくり丁周辺における一日当たりの通行量が、 10年前の同12年と比較して、 平日は40・3%減の2万6879人、 休日は66・1%減の2万4873人であることが、 ぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で明らかになった。 同会は 「ぶらくり丁の衰退化はますます強まるだろう」 と警鐘を鳴らし、 商店主や行政に対して 「土地や店舗利用の新たな枠組みづくりや都市機能の集約を図る都市計画を考慮することが必要だ」 と提言している。

通行量調査は、 和歌山商工会議所が同22年8月30日と9月5日に午前10時から午後7時まで、 同市本町の複合商業施設フォルテワジマ前など11カ所で実施。 軒並み通行量が減少しているが、 フォルテ南側が同15年と比べると、 休日は1165人増の3550人、 平日は492増の3381人となった。

ぶらくり丁の通行量は、 会社や金融機関、 病院などが開く平日より、 休日の人出が減少していることが大きな特徴。 同会は 「集客機能・パワーが10年前と比べて著しく低下している」 と分析している。

商店主に対しては、 「地権者を含む商店経営者の自己再生の努力がまず先行しなければならない。 このまま衰退するか、 現在を未来に向かう一つの転機にできるのかはまさに商店主に課せられたものである」 としている。

一方、 行政に対しては 「不特定多数の人々が集まる公共的な大規模施設を誘致するなど都市機能の再拡充が必要だ」。 さらに、 「中心市街地活性化策を市民は本当に望んでいるのか。 まちづくりの中で商業主体の適正配置は可能なのか、 という二つの方向性について議論する場を持つことが先決要件だ」 としている。

また、 「同丁に欲しいもの」 を聞いたアンケートでは、 232件の回答があり、 最も多い22%が 「飲食店」 を挙げ、 続いて 「アミューズメント施設」 (14・7%)、 「専門店」 (10・3%)などとなっている。





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