2011年06月10日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

中野BCで梅酒の初仕込み

中野BCで梅酒の初仕込み

タンクに梅を仕込む社員

海南市藤白の酒造メーカー、 中野BC(株) (中野幸生社長) は8日、 ことし初めてとなる梅酒造り 「初仕込み」 を行い、 初日は約20トンを漬け込んだ。 ことしの梅は先日の台風で被害を受けたものの、 天候不順だった昨年と比べ、 春先の霜の被害が少なく実りが良好だった。 収穫量は例年比約20%増を見込む。 約1カ月半かけて例年並みの計約300トンを漬け込んでいく。

使用する梅はみなべ町などの契約農家で生産されるブランド 「南高梅」 のみを使用。 一般的には硬い青梅を使うが、 同社ではより香りを高めるため、 収穫時期を少し遅らせ、 熟した木なりの梅を使う。 香りや味わいが濃厚で、 飲み応えのある梅酒になるという。

この日は朝から農家で手摘みされた梅が運び込まれ、 工場内には梅の甘い香りがいっぱいに漂った。 梅は水洗いした後、 あく抜きし、 醸造酒が入ったタンクに漬け込んでいった。 6カ月以上漬け込み、 実を取り出してから、 9カ月以上タンクで熟成させる。 計約300トンで約160万本 (720ミリリットル換算) を生産する。 量は県内酒造会社の中でも最大規模を誇る。 秋ごろの出荷を予定し、 日本全国のほかオーストラリアや欧州など約7カ国へ出荷される。 杜氏(とうじ)の山本佳昭さん (41)は 「ことしはやや生育が遅れて心配したが、 ようやく初日の漬け込みを終わらせることができた。 今後もきっちりと漬け込み、 最高の梅酒に仕上げたい。 楽しみにしてもらえれば」と話している。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif