2011年07月11日

00.社会

郷土に誇りを 社会科の副読本改編

和歌山市小学校社会科研究会 副読本

副読本を使って学習する児童ら

和歌山市小学校社会科研究会(福田光男会長)が編集し、 市が発行している社会科の副読本「わたしたちの和歌山市」(B5版・100ページ)がことし大きく改編された。郷土和歌山を誇りに思ってもらおうと、「先人の働き」と題して世界的に活躍した松下幸之助ら偉人の紹介欄を拡大。 同本は支援学校なども含め、市内61校に配布し、教科書と併用して活用されている。

同本は昭和48年に初版を発行。 教科書では福岡市をモデル地区にしており、 学習する上で児童らがイメージしにくいため、 教科書と併用する目的で作られている。

今回改編された偉人の紹介は、 以前まで小さなコーナーでまとめて紹介していたが、 同会は 「郷土に誇りを持つには人を知るのが大事」 とし、 松下幸之助、 川端龍子、 高橋克己の3氏を採用。 それぞれ数ページにわたって写真入りで、 生まれから偉業を残すまでの歩みや苦労などを紹介している。 また、 児童が主体的に学習できるよう、 子どものキャラクターが調べていく設定で、 児童自身が本の主人公になれる工夫も凝らした。 難しい語句は説明書きを入れたり、 書き込めるようワークシートを入れたりと本1冊で学習できるようにも配慮した。

同本で校区調べのモデル校となっている同市坂ノ上丁の市立雄湊小学校3年生の授業では、 本に載っている地図を見て、 児童が遠足で行った経路や学校の位置などを話し合って学習中。

井上夏希さん(9) は 「自分の知っているところが載ってて、 比べられるのがいい」 と笑顔で話していた。





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