2011年07月13日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

31日 紀美野で和バチのはちみつ収穫体験

日本ミツバチ (和バチ)のはちみつ

「気軽に是非お越しを!」と呼び掛ける岡さん左、平井さん中、平岡さん

日本古来からの在来種 「日本ミツバチ (和バチ)」 のはちみつを使い、 紀美野町を活性化させる取り組み 「和みつしぼり・野菜収穫ほんまもん体験in紀美野」 が31日、 同町大角で行われる。 和バチのはちみつ収穫体験は全国でも珍しく、 県内で初めて。 仕掛け人は住民有志らでつくる 「~紀州~」。 メンバーたちは 「体験を通じて紀美野のファンを増やしたい」 と意気込んでいる。

養蜂家の岡博誠さん (65)、 無農薬農家の平岡正好さん (60)、 薬局経営の平井秀子さん (53) ら7人が中心になって計画した。

同町は、 森林が総面積の約75%を占める山あいの地域。 江戸時代には、 緑豊かな資源を生かし、 紀州藩などで和バチの養蜂が活発に行われ、 半世紀前まで各家庭でも盛んに行われていた。 現在も一部の農家で養蜂を行っているが、 廃れる一方だといい、 有志らは 「このまま放っておけば消えていく。 埋もれていく資源を何とか発信したい」 と危機感を募らせていた。 そこでことし5月半ば、 ホームページを立ち上げ、 はちみつをはじめとする特産品を販売するとともに、 農業の歴史、 先人の知恵を紹介してきた。

体験では、 はちみつ搾りの他、 養蜂についての話、 無農薬で作った夏野菜の収穫なども行う予定だ。 費用は一人5000円とやや割高だが、 みつや野菜など価格に見合うお土産も特典に付ける。

定員は約20人。 持参するのは長靴、 タオル、 水筒、 暑さ対策グッズなど。 有志らは 「参加者が来てくれるか心配だが、 まず損得を考えずやってみたい。 年に一度しかない貴重な体験を楽しんでもらえれば」 と張り切っている。

現在流通しているのは、 外来種の西洋ミツバチ (洋バチ) のみつが主流。 和バチは洋バチに比べて安定的な養蜂が難しく、 収穫できる量も10分の1と少ないため、 市場には流通していない。 味は洋バチと比べてコクと深みがあり、 古くからはちみつの最高級品とされてきた。

収穫体験の詳しい問い合わせなどは、 同事務局 (TEL073・495・9511、 FAX073・495・9512、 メール:kishu@key.ocn.ne.jp、 ホームページ:http://www3.ocn.ne.jp/~kishu/) へ。 申し込み締め切りは22日。





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