2011年07月13日

02.政治・経済

目標届かず 第2次和歌山県廃棄物処理計画

第2次和歌山県廃棄物処理計画

忌憚(きたん)なく意見を交わした出席者

県は12日、 本年度初の環境審議会廃棄物部会を開き、 平成18年度から5年間で取り組んできた 「第2次県廃棄物処理計画」 では一般廃棄物の再生利用率、 最終処分量ともに目標達成できない見込みであることが報告された。 同計画は、 廃棄物に関する課題解決に向けた県の取り組みの方向や目標、 施策を定めるもの。 第2次計画の結果を踏まえて本年度中に第3次計画を策定する。

部会は和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、 専門家や有識者8人が出席。 同部会委員の金子泰純和歌山大学システム工学部准教授が議長を務めた。

県の循環型社会推進課は、 平成21年度の一人一日当たりの平均ごみ排出量が1025グラムで、 全国平均より31グラム多かったことなどを説明。 第2次計画では、 一般廃棄物の再生利用率は目標26%に対し12%と届かず、 最終処分量も目標3万8000トンに対し5万1000トンと達成できない見込みであることを報告。 その要因として、 公共工事の縮減で大手鉄鋼業から排出される鉱さいなどが建設資材へ有効利用できなかったことなどを挙げた。

その上で、 紀南地方で計画されている田辺市稲成町の産業最終処分場の早期確保、 不法投棄撲滅に向けた対策、 東南海・南海地震を懸念した災害廃棄物への対応などを課題とした。

出席者からは、 ごみ排出量の押し上げが家庭ごみか産業廃棄物であるかの特定、 各種データの取得方法の見直しなど、 指摘やアドバイスがあった。今後、第3次計画案素案を作成し、 パブリックコメントなどを行い、 2月下旬から3月上旬の策定を目指す。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


02.政治・経済 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif