2011年07月17日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

那賀地方でも増加傾向 熱中症患者数

那賀地方でも増加傾向 熱中症患者数

フラップ付きの帽子を採用するなど独自の対策を取る施設も(しらゆり保育園)

全国的に熱中症で搬送される人が増える中、 那賀消防組合消防本部 (岩出市中迫、 田中照巳消防長) 管内の搬送者数も例年より早い時期から増えているようだ。 同本部は 「特に高齢者の発症が多い」 とし、 正しい熱中症対策を呼び掛けている。

同本部によると、 熱中症は例年7月ごろから発症する人が出始めるといい、 昨年の患者数は6月ゼロ、 7月21件、 8月33件。 ことしは昨年より早く6月22日に初の救急要請があり、 その後も真夏日が続いたため25日に3件、 29日に4件の救急要請があった。 15日現在までの熱中症とその疑いがある患者は19人という。

熱中症になる高齢者は自分で気付かないうちに水分が足りていないことが多く、 脱水症状と併発しているケースもあるという。 同本部は 「こまめに水分を取る」 「室温を28度以上にしないこと」 などを呼び掛けている。

そんな中、 独自の熱中症対策を取る施設も増えている。 同市今中のしらゆり保育園 (松尾幸子園長) では、 マジックテープで着脱できるフラップ付きの帽子を採用。 園児の肩あたりまでを覆い、 首に直射日光が当たることを防いでいる。

松尾園長は 「新しい帽子を購入する際、 保護者も 『子どもたちに少しでも暑さをしのいでほしい』 と理解を示してくれています」 と話している。





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