2011年07月17日

04.文化・くらし

8月29日まで「なつやすみの美術館」

8月29日まで「なつやすみの美術館」

産毛まで見える巨大な顔写真も

大人も子どもも楽しめる展覧会 「なつやすみの美術館」 が8月28日まで、 和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれている。 写真や版画といった 「うつす」 メディアを用いた現代美術作品を中心に紹介。 「みること」 と 「うつすこと」 を巡る不思議を体験できる展示になっている。

紺ぺきの空に光の粒がねじれたネックレスのように浮かぶ野村仁の作品《正午のアナレンマ》は、 太陽の軌跡を撮影した写真。 同館の奥村一郎学芸員は、 「写すことによって、 自然の法則など肉眼では見えないものが表れてくる。 それもすごく美しい形で」 と話す。

また、 紙が焼ける様子を連続撮影し、 スライドを重ねて下から光を当てたカラフルな作品は、 焼けていく時間をも表現しているという。

正面から見ようとすると消え、 斜めからのぞくといろいろな方向を向いたカメレオンが幻のように浮かんで見える作品、 どこにでもある風景なのに非現実的なシルクスクリーンなどさまざま。 来場者は思わずのぞき込みながら楽しんでいる。

日高川町から訪れた黒沼善裕さん (31) は、 「写真に興味があって来ました。 テーマ別に構成されていて面白い。 切手シートのような兵士の肖像がすごいですね」 と話していた。

フロアレクチャー (学芸員の展示解説) が18日に、 子どもギャラリートークが30日と8月7日、 13日に、 いずれも午後2時から行われる。

問い合わせは同館 (TEL073・436・8690)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


04.文化・くらし - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif