2011年07月17日

00.社会

障害者・市民まつりで被災地の作業所製品販売

障害者・市民まつりで被災地の作業所製品販売

被災地の作業所製品を前に 「支援の輪を広げたい」 と話す濱田実行委員長(前列左)ら

23日に和歌山城西の丸広場で開かれる第34回 「障害者・市民の夏まつり」 (同実行委員会主催)で、 東日本大震災で被災した障害者作業所支援のブースが設けられる。 被災地の作業所では、 ようやく製造再開ができても、 販売所が津波で流されるなどして商品を販売できず困っているといい、 それを知った同実行委員会が祭りでの販売を計画した。 濱田勇斗実行委員長(21)らは、 「販売することで復興のお手伝いができたら」 と大勢の参加を呼び掛けている。

支援ブースに並ぶのは、 岩手、 宮城の6~8作業所の製品で、 津波被害が大きかった岩手県陸前高田市の 「根昆布根藻塩」、 宮城の牛タンカレー 「タンと召し上がれ」、 クッキー、 ドレッシングなどさまざま。

自身も車いすを必要とし、 事務支援センターソラーナ(和歌山市鷺ノ森明神丁)で働く濱田実行委員長は、 「被災地の人たちも、 自分たち障害者も、 人間誰でも、 人の助けがないとやっていけない。 人と人、 心と心のつながりと協力が大切と感じる。 被災地が、 そして日本全体が、 一日も早く元気になることを願っています」 と話す。

同イベントは、 「障害者が主人公になった夏祭りを作ろう」 と34年前にスタート。 ゲストを招き、 障害のあるなしに関係なくみんなで一緒に楽しもうと毎年開催してきた。

ことしはゲストに、 由良町出身のシンガーソングライター薮下将人さんと、 ストリートダンス世界大会(ドイツ)ベスト4の和歌山市のダンスチーム 「W
・LOCKINCREW」 らを迎える。

濱田実行委員長は、 「昨年初めて参加し、 この祭りは、 楽しいだけじゃなく人の温かさをものすごく感じられる祭りだと思った。 皆さんも是非楽しさと温かさを体感してください。 和歌山城西の丸広場を笑顔でいっぱいにしたい」 と力強く話している。

午後5時から。 入場無料だが、 300円の協力券で参加できる景品抽選会もあり、 模擬店も多数並ぶ。 小雨決行。

問い合わせは麦の郷内の実行委員会事務局(TEL073・474・2466)まで。





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