2011年07月21日

00.社会

業務に法令違反の疑い 県が加太漁協を検査

加太漁業協同組合(糠善次組合長)の業務に法令違反の可能性があるとして、 県は21、 22の両日、水産業協同組合法に基づき検査を実施する。

同組合は現在129人が所属し、 役員は理事7人(組合長含む)、 幹事3人。 組合員約30人は、 これまでの幹部による組合の管理運営に不透明な点があるとし、 適正な運営を目指そうと「加太明日の会」 (由井臣会長)を結成。 本年度の通常総会前に、 事業利益の赤字が続いていることなどについての質問書を幹部に提出した。 回答が不十分だったため再度質問書を提出したが、 納得のいく回答が得られなかった。 これを受け、 6月25日に行われた通常総会では、 本年度事業計画案など全ての議案が反対多数で否決され、 今月19日に行われた臨時総会でも全議案が否決された。 同日、 組合員の過半数である84人が役員改選を請求したため、 20日以内に臨時総会が開かれ、 新役員が選出されることになる。

県は組合の改選請求などの流れから質問書と回答書を入手し、 法令違反の疑いがあると判断、 検査に踏み切った。

同会の立ち上げに関わった冨山信彦弁護士は 「会計などで不透明な点も多い。 組合は本来組合員のためのもの。 検査で詳細が明らかになるでは」。 農林水産総務課の榎本善行課長は 「検査は異例なこと。 問題に応じて改善指導など措置を取っていきたい」 と話している。

同組合は取材に対し 「コメントできない」 としている。





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