2011年07月22日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「粉河祭」前に50年前のちょうちん復刻

「粉河祭」前に50年前のちょうちん復刻

ずらりと店舗天井に並ぶ復刻ちょうちん (小畑さん方で)

紀の川市粉河で、50年前の「粉河祭」のだんじりちょうちんの完全復刻に挑戦していた小畑雅行さん(57)=種苗店経営=がこのほど、全15地区の柄が入ったちょうちんを完成させた。

小畑さんは昨年末に各地区のちょうちんシールを製作し、 祭りの普及のために販売しており、 本物のちょうちんを作ることは悲願だったという。 製作は和歌山市本町の老舗ちょうちん屋、 (有)滝洋傘提灯店に6月上旬に依頼。 現存しないちょうちんもあるため、 完成までの約1カ月間、 打ち合わせのため5回ほど自宅と同店を往復した。

とんまか通り商店街にある小畑さんの店の天井には、 完成した赤やピンクの色鮮やかなちょうちんが並んでいる。 完成を聞きつけ訪れた住民らの中には、 現在だんじりが残されていない 「新町」 などのちょうちんを見て懐かしみ、 涙を流す人もいたという。

小畑さんは 「粉河祭をもっと身近に感じてほしいので、多くの人に気軽に見学してほしい。 今後の夢は、 一年中だんじりのちょうちんを町に飾れるようにすることですね」 。 ちょうちんを製作した滝洋傘提灯店の滝幸子さん (53) は 「現物が残されていないちょうちんの資料からの再現には苦労しました。現在では珍しい、 手が掛かったものばかりなので、 多くの人に楽しんでほしいですね」 と話している。





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