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県内でも貴重な藩士の住宅 |
紀の川市粉河の 「旧南丘家住宅」 を市の文化財にしようと、 市教委は住民らと保存活用委員会を立ち上げ、 保存方法などについて協議を進めている。
粉河寺の大門東側にある同住宅は、 江戸時代後期 (1800年代前半) に、 紀州藩がタカ狩りの拠点として配置した餌差 (えさし)と呼ばれた藩士住宅。同住宅では当時、 タカの餌となる小鳥の調達をしていたとされている。
県内では藩士の住宅と認められる建物は他に残っておらず、 多少の傷みがあるものの良好な状態で残っている同住宅は非常に貴重という。
委員会は7人で構成。 第1回の会合は先月に開かれた。 今後は同住宅の修理方法や、 住宅内見学コースの設置、 粉河寺などを含む観光ルートの設置などについて検討し、 来年に市の文化財指定を目指す。
委員会関係者は 「当時からそのままの主屋は釘を使わずに建てられているなど、 当時の大工の仕事が分かる面白い建物。 新しい市の名所になれば」 と話している。
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