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感謝状を手に花田さん左と松下教育長 |
たくさんのマッチ棒で作った紀の川市の歴史的建造物を市に寄贈し、展示を通して市民の郷土への関心を高めたとして、市教委(松下裕教育長)は12日、同市藤崎の元左官業、花田安雄さん(73)に感謝状を贈った。
同市西大井の打田生涯学習センターで贈呈式が行われ、松下教育長は「貴重な作品を寄付していただきありがとうございます」と謝辞を述べた。
寄贈したのは、同市東国分の紀伊国分寺本堂(使用マッチ棒4000本)、粉河の粉河寺南大門(同5000本)、名手市場の旧名手宿本陣妹背家住宅(同2万1000本)の3作品。同センターに展示され、来館者の目を引いている。たびたび「誰の作品」「どうやって作っているの」と質問する人もいるなど好評という。
一つの作品にかける制作期間は2~4カ月。マッチの火薬をカッターで削る作業から、軸の貼り付け、組み立てまで全て手作業。朝から晩まで作業に没頭する日もあるという。花田さんは「センターの良い場所に展示してもらい感謝しています。これからもたくさんの人に作品を楽しんでもらいたいですね」と笑顔で話している。
花田さんは来月、最新作の熊野速玉大社(幅2・4メートル×奥行き1・6メートル×高さ48センチ)の作品を同神社に奉納する予定。
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