コガネグモ、のこった、のこった！

海南市大野中のわんぱく公園で12日、 クモ同士を戦わせる 「第10回コガネグモ相撲大会」 が開かれた。 小学生を中心に38人が参加し、 自分で捕まえて育ててきたクモや主催者が用意したクモで熱戦を展開。 行司の 「のこった、 のこった!」 というかけ声が響く中、 子どもたちも夢中になって自分のクモを応援し、 終日盛り上がった。



クモ相撲は、 鹿児島県加治木町に約400年前から伝わる伝統文化。 薩摩の殿様が兵士の士気を高めるために行ったのが始まりとされ、 国の無形民俗文化財に指定されている。

大会はNPO法人自然回復を試みる会・ビオトープ孟子、 NPO法人紀州えこなびとが共催。 メスのコガネクモ同士を約60センチの棒上で戦わせ、 相手を棒から落としたり、 尻に噛みついたりすると勝ちとなる。 なかなかクモが戦意を見せず、 判定に持ち込まれる試合もあったが、 大量の糸をはいて棒にぶらさがり、 空中戦となる激しい試合も展開された。 また、 今回は本場の加治木町から 「くも合戦保存会」 のメンバーを迎え、 模範演技も披露された。

2回目の参加という西浜中学校1年生の関拓夢君は 「大きい相手を倒したらうれしい。 来年も参加したい」 とにっこり。 ビオトープ孟子の北原敏秀理事長は 「来年はこちらから加治木町を訪問し、 子どもに和歌山と鹿児島の自然の違いなどを教えたい」と話していた。

結果は次の皆さん。
1出口泰地=和歌山市西浜2泉成葉(10)=海南市井田3尾玉凌星(11)=和歌山市梶取、 南直弥(6)=和歌山市出水。