2010年02月23日

02.政治・経済

宿泊施設と式場が暴力団追放でスクラム

暴力追放連絡協議会

あいさつする会長の坂口さん

施設を暴力団に利用させないよう、 和歌山市内のホテル、 旅館・結婚式場、 警察や行政などが手を組み、 22日、 和歌山市紀三井寺の紀三井寺ガーデンホテルはやしで、 和歌山市ホテル旅館結婚式場暴力追放連絡協議会が発足。 初代会長に選任された(株)MANPA、 (株)観潮の坂口邦嗣会長は 「一致団結して、 安心・安全に暮らせるまちを目指すことが、 和歌山市の魅力や観光振興につながる」 とあいさつした。 民間企業と行政による暴力団排除の取り組みは全国で初めて。

平成21年5月、 市内の2カ所のホテルに山口組系傘下の広域暴力団の幹部から結婚式、 2次会パーティーの申し込みがあり、 ホテル側が断ったところ、 市内全域のホテルなどに問い合わせがあったという。 以前から、 申し込みの時点で暴力団関係者と把握することが難しいことに頭を悩ませていたホテル関係者らは、 情報提供を受け、 かつ法的に対応できるようにと和歌山西署へ民間企業と行政の結束を呼び掛け、 このほど旅館や結婚式場など市内の施設を一元化し、 市や弁護士会も巻き込み発足することとなった。

同会の会員は、 市内のホテルや旅館、 結婚式場29団体で構成され、 弁護士会や県暴力団追放県民センターなどは顧問・後援の立場で参加する。

今後、 同会は2カ月に1回会議を開き、 暴力団に関する情報交換、 各施設での暴力団排除のための約款整備、 反社会的勢力による違法行為の防止に関する研修会などを実施する予定。

県警本部組織対策課によると、 現在、 暴力団の数は和歌山市内だけで県内22団体(約470人、1月末現在)の約7割を占めているという。





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