2010年05月13日

02.政治・経済

和歌山MIO滑り出し好調、4月の売上3億円超

3月末にオープンしたJR和歌山駅内の和歌山MIOが好調だ。 (株)和歌山ステーションビルディングによると、 20代から30代の女性に的を絞ったファッションゾーンはもちろん、 地元や県外の駅利用者からニーズの高かったドラッグストアや紀州名産品店、 イートインコーナーのあるパン屋の出店が奏功し、 4月の月間レジ客数は20万人超。 年商は35億円を見込んでいるが、 4月の売り上げは3億円を超え、順調な滑り出しをみせている。

MIOの前身である 「VIVO」 は、 平成20年度の実績が年商20億円で、 この調子で売り上げを保てば、 今年度の年商は 「VIVO」 の約1・8倍になる見込み。 ゴールデンウイーク期間中も勢いは衰えず、 平日のレジ客の1・8倍が訪れたという。

アパレル関係でもっとも売り上げているのが、 県内初出店で、 人気タレントを起用したCMでおなじみ の 「アースミュージック&エコロジー プレミアムストア」。 そのほかにも、 県内では珍しい300円均一の雑貨店 「3COINS」 なども好評だという。 同社の澤田健一営業部長は、 「岸和田や泉南などの客もちらほらいるが、 県内の南部や東部に住む人が、 泉南や天王寺に流れ出るのを取り込めたのでは」 と分析している。

また、 県外から訪れた人が土産を買う際、 大量生産の物ではなくこだわりの逸品を選ぶ傾向に合わせ、 県南部などの選りすぐりの産品をそろえたことも売り上げに貢献しているという。 地元の駅利用者に、 待ち合わせスペースとしての入店を狙った、 焼きたてパンが食べられる 「ヴィ・ド・フランス」 も人気だそう。

ただ、 地下1階のレストランゾーンが、 ラーメン屋やうどん屋など、 ターゲットとしている若い年代の客層を呼び込むには 「威勢が良すぎる」 や「入りにくい」 などという声もあるが、 7月にはイタリアンレストラン&カフェ 「サイゼリヤ」 がオープンすることで、 挽回を見込んでいる。

澤田営業部長は 「若い層と駅利用者を狙った2つの顔が集客につながった。 ファッションは店を新陳代謝して新鮮さを与えていかないといけないので、 ホームページも利用しながら、 鮮度を保っていきたい」としている。





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