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立候補予定の鶴保、島、吉田の3氏による熱い討論が繰り広げられた |
参院選和歌山選挙区 (改選数1) に立候補を表明している3氏の公開討論会 (日本青年会議所近畿地区和歌山ブロック協議会主催) が11日、 和歌山市の県民文化会館小ホールで開かれた。 雇用・財政・外交を主要テーマに、 「○×形式」 での回答も取り入れるなど、 熱い討論が行われた。
参加者は、民主新人の島久美子(54)、自民現職の鶴保庸介(43)、共産新人の吉田雅哉(34)の3氏。コーディネーターは三重大学学長補佐の児玉克哉氏が務めた。
冒頭で、鶴保氏は「国民が夢を、希望をかなえる仕組みづくりが必要。頑張ったものが頑張れる社会を作る必要がある」。島氏は「NPO団体の仕事を33年間続け、政治にかかわる問題で悔しい思いもしました。人を大切にする現場で学んだことを生かしたい」。吉田氏は「人間を大事にする政治をしたい。若い人を大事にしない政治があること感じています。解決したいです」と自己紹介。
普天間米軍基地移設問題に、島氏は「プロセスに問題があった。これからも話し合いをしていきたい」とし、吉田氏は「沖縄の人を大事にしなかった」、鶴保氏は「論評に値しない」と政権に厳しい注文。日米同盟など外交問題に関して、島氏は「近隣諸国と話し合いをして平和外交をすべき」、吉田氏は「軍事同盟は時代遅れ。対話外交をしなければならない」とする一方、鶴保氏は「外交は現実的に考えるべき。中国や北朝鮮などに(米国の軍事力など)一定の抑止力は必要。友好や友愛だけでなく、さまざまなカードを持つべきだ」とし、新人と現職の考え方に明確な違いが見えた。
また、財政に対して、鶴保氏は「今のままでは財政は破たんする。政権はマニフェストにこだわるべきではない。財政赤字が増えているときに子ども手当とはどういうことか。まずは景気対策だ」と批判。島氏は「借金の積み重ねは早く解消すべき。景気回復で増収を図り、無駄遣いをなくし、その上で社会保障制度を充実させたい」と応じ、吉田氏は「消費税増税は絶対にだめ。暮らしを脅かし、経済が落ち込む。税金の集め方と使い方を変えなければならない」と語った。
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