2010年07月27日

02.政治・経済

島精機社長にイタリア大統領から勲章

勲章を手に喜びの島社長 - 島精機社長にイタリア大統領から勲章

勲章を手に喜びの島社長

ファッション産業などを通してイタリアの文化、経済の発展に貢献したとして、コンピュータ横編機大手、(株)島精機製作所(本社=和歌山市坂田)の島正博社長(73)にイタリア大統領から「イタリア連帯の星勲章・コメンダトーレ章」が贈られた。国内ではこれまで映画監督の黒澤明さん、元サッカー選手の中田英寿さん、彫刻家の安田侃さんらが受章しており、自国以外のの民間人に贈られる章としては最高位に次いで位の高い章となる。

島社長がイタリアとの交流を始めたのは43年前。スイスで開かれた国際繊維機械展(ITMA)で、イタリア製の編み機の駆動装置を見たのがきっかけという。その出来が素晴らしかったため、島社長はすぐにイタリアのメーカーとの取り引きを開始、これまで累計2万台を輸入し、自社製品に採用してきた。現在では編み機を輸出する側となり、イタリアのニットメーカーの8割以上が同社の製品を導入している。

島社長はイタリアの感性を高く評価し、これまでイタリア人スタッフによるファッションショーを和歌山市で3度開催。毎回、国内外から数千人の招待客を迎えて最新ニットファッションを紹介してきた。また現地デザイナーとの交流を通し、ファッション情報の提供も積極的に展開。フィレンツェでは次世代服飾デザイナーの育成にも尽力してきた。

現地との交流を続けるうちに食べ物のおいしさにも魅了され、「和歌山から日本へも広めたい」とワインや生ハム、バルサミコ酢などを輸入。さまざまな機会を通じて紹介、普及に努めている。

勲章の伝達式は先日、駐日イタリア大使公邸で行われ、イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領の名で、イタリア大使から島社長に勲章と証書が手渡された。島社長は「両国の文化と経済を高め合いながら40年以上やってこられたことがうれしい。受章を機会に、さらに我々の本職である編み機を通して、世界のファッションのリーディングカントリーに貢献していきたい」と喜んでいる。





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