2010年10月07日

02.政治・経済

財源不足38億円、和歌山市来年度当初予算

和歌山市は6日、 来年度当初予算編成について、 一般要求枠を今年度の95%に抑え、 残りの5%を福祉や教育などに割り当てる 「重点課題要求枠」 を新設し、 予算を組み立てる方針を発表した。 予算規模は例年並み (約1300億円) で、 財源不足は約38億円になる見通しだ。

「重点課題要求枠」 は、 市が掲げる 「3つの磨き」 (市民力・基盤力・観光力) を実現するために設置する。 女性特有のガン検診推進や学童保育の充実、 和歌山大学前駅前広場の整備などに対して重点的に予算を配分したい考えだ。 財源は既存事業の見直しなどで捻出(ねんしゅつ)する。

市の特別会計には約203億円の累積赤字があり、 依然として財政状況は厳しい。 その上、 生活保護費など扶助費が増加し、 毎年度財源不足が発生。 来年度の不足分は退職手当債や行革推進債の発行、 財政調整基金の取り崩しを行って賄う。

大橋建一市長は、 来年度の予算について 「人に気くばり、 サイフに目くばり、 未来に目くばり」 をスローガンとし、 「未来の和歌山市のための投資と財政健全化の両立を図りたい」 としている。





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