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国が和歌山市六十谷のJR阪和線東側に建設予定だった道路の計画中止を地元自治会に申し入れたことが2日、 市議会本会議で明らかになった。 井口弘議員(市民クラブ)が緊急質問し、 「鉄橋の架け替え工事に伴うもので、 国や県、 市、 JRを交えて話し合い、 約束していたことだ。 設計図もある。 国に対する所見を求める」 と述べ、 大橋建一市長は 「地元との約束を果たすように強く国に対して申し入れる」 と見解を述べた。
市道路管理課などによると、 建設を予定されているのは六十谷第一浄水場前からJR阪和線(東側)に沿って北へ約280メートルの間で県道有功天王線と同粉河加太線をつなぐ道路。 平成17、 18年ごろに計画が持ち上がったという。 国が事業費を出し、 市が管理する予定だ。 市は設計図を所有している。
井口議員によると、 国交省和歌山河川国道事務所の職員が1日、 地元の有功連合自治会長のもとを訪れ、 「鉄橋の架け替えに伴う工事は今年度で終了するので(東側の)道路は建設しない」 と建設中止を申し入れ、 自治会役員らは 「聞き入れることは到底できない」 と応じたという。
地元自治会と国との間に、 この道路建設を確約する文書は交わされていない。 井口議員は 「そもそも、 道路建設は鉄橋の移動に伴う工事の一環として組み込まれているという認識。 現に設計図もあり、 作られるべき道路だ」 と主張し、 役員らも怒りを隠さない。
大橋市長も 「県、 市、 地元も出席の下、 提示したものとして理解している。 早急に(工事を)実施すべきだ」 としている。
和歌山河川国道事務所総務課は、 この問題について3日朝現在は調査中という。
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