2011年04月17日

02.政治・経済/05.紀の川・岩出・海南・紀美野

前哨戦も佳境に突入 紀美野町議選

統一地方選後半戦、 紀美野町議選 (19日告示、 24日投開票) の前哨戦もいよいよ佳境。 告示前の15日現在、 14の定数に対し、 1人超の15人が立候補の準備を進めている。 ミニ集会や辻立ちなど目立った政治活動はあまり見られないが、 新人2人は有力とされ、 現職陣は草の根型の活動を展開するなど、 水面下では激しい争いとなっている。

出馬予定者内訳は現職13人、 新人2人。 党派別では無所属12人、 公明1人、 共産2人。 現職16人中のうち2人引退し、 公明3の前村勲さんが新人と入れ替わる。 引退は無所属5の鷲谷禎三さん、 無所属2の新谷榮治さん。

同町は山間部に位置し、 少子高齢化の問題を抱えており、 立候補予定者が訴える政策も、「若者定住支援」「福祉向上」が多くの陣営で共通している。 また、「インフラ整備」「地域振興、企業誘致」や東日本大震災の影響を踏まえた「防災体制の充実」 を訴える陣営も多い。 さらにこれらに 「買い物や医療難民のためのデマンド方式の移動手段 (タクシーやバス)」 「森林整備」 「公共料金の負担軽減」 「離農対策」 など個別の訴えも掲げ、 各候補者たちは 「町民の声を行政にしっかりと反映させたい」 とそれぞれアピールしている。

中には震災の自粛ムードから、 告示日と最終日のみに大々的に活動し、 間の期間は草の根活動に徹する姿勢の候補者も。 現職の一人は 「たった5日間では何もできない。 これまで町会議員としてやってきたことをぶれずにやるだけ」 と力を込める。 いずれにせよこれまでの地縁血縁で築いた人脈、 知名度、 実績が票集めに大きく影響しそうだ。

また、 注目の新人2人のうち、 福田に事務所を構える女性の立候補予定者は、 事務所前に政党のぼりを立て、 国道沿いに辻立ちして 「女性視点の子育て、 お年寄り支援」 をアピール。 党支援者が応援に駆け付けて積極的な活動を見せる。 また、 今回の選挙では、 女性は同新人と今回立候補を予定する現職1人のみとあって女性対決にも注目が寄せられる。

一方、 東野に事務所を構える男性の新人候補は、 長年にわたって消防行政にかかわってきた実績を生かす。 「大切な命を守るための安心安全なまちづくり」 を主張の柱とし、 地域に救急ステーションなどの必要性を訴えていく。 組織基盤や知名度などで、 新人2人はどちらも現職に劣らず有力だ。

今回の町議選は1人超のため、 現職の立候補予定者たちは 「おそらく現職から1人が欠けることになる。 厳しい戦いになる」 と口をそろえる。 また、 ある現職の一人は 「今回は粒ぞろい。 こんな大変な選挙は初めて。 当選は有力な上位数人が並んでだんご状態になるし、 下位も差がなくだんごが続く。 誰が落ちても不思議じゃない」 と話している。

また、 16人目の立候補者のうわさも。 うわさされるのは町合併以前の旧野上町議選で、 上位当選した元職男性 (小畑・自営業) で、 15日現在、 本人への取材では 「今のところその気はない」 と答えている。





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